- 2013年07月22日
- 日記
介護タクシーの送迎では車椅子だけでなく、写真のようなストレッチャー(簡易担架)をご利用になるお客様もいらっしゃいます。
身体がほとんど動かなかったり、具合が悪かったり・・色々なお客様がいらっしゃるので、毎回、お会いするまで、どんな御容態だろうか?と想像しながらご自宅や病院に向かいます。
もちろん、事前のご予約段階で重要な事は確認しておきますが。
さて、身体の動かないお客様を介助でベッドからストレッチャーに移乗する仕事、友人などからは「大変でしょ?」と訊かれます。
当然ながら、移乗で怪我などの事故が起こってしまっては大変ですから非常に慎重な作業となります。
病院では看護師さんに数人手伝っていただく事が多いですし、ご自宅ではご家族の方に手伝っていただく場合も。場合によっては一人で移乗を行うこともあります。
そして時折、移乗した後に、お客様にニコっと笑っていただける瞬間があるんですよ。
そして、ある高齢の女性の方には、小さな声で「重い?」なんて訊かれたり。「ぜーんぜん重くないですよ!」って答えます。
そういう瞬間は大変というよりもこちらが幸せな気分になってしまうんですよね。
お歳をめした方にニコっとされると、なんであんなに嬉しいんでしょうかね?
病室までお送りするのが終われば帰るわけなんですが、なんだか去りがたい気分にもなる時も。
これは、やってみた人でないとわからないかも知れないです。
だから、もし「大変でしょ?」って訊かれれば「大変なのはお客様とご家族の方だから」・・という事なんです。
介護の世界も様々ですから、施設で大変な思いをしているスタッフの方、ご家族の方、たくさんいらっしゃると思いますが、こんなありがたい瞬間もあるんですよね。