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介護タクシーさいたま 徒然日記



去る4月9日、埼玉県春日部市の第4地域包括支援センターで「車椅子のまま階段を昇降する方法」のデモンストレーションを行ってきました。
 
春日部市と言えば、小さい子供のお母さん達には「クレヨンしんちゃん」で有名ですが、高校野球では春日部共栄高校が強豪として有名ですね。
 
その春日部共栄高校のすぐ近くに春日部市第4地域包括支援センターがあり、定期的に地域のケアマネージャーさんが集まって研修や情報共有などを行っています。
 
今回は縁あって、そちらのケアマネ集会に呼んでもらい、皆さんの前で車椅子のままビルの非常階段を昇り降りする実演をしました。
 
 
介護タクシーの階段昇降には「布担架」や「おんぶ紐」を使うケースが多いのですが、我々の仲間では写真のように車椅子を使って階段昇降をしばしば行います。
 
通常、車椅子で段を昇り降りする時は上方向に患者さんの顔が向く姿勢で行うのですが、段の奥行きが短い場合にはその方法が取れない時があります。
 
一軒家の門や玄関にある3段~5段くらいの階段や、エレベーターの無い団地の階段が良い例ですね。
 
その時に写真のように患者さんが外を向く形で階段を昇り降りするのです。
 
 
この方法、介護タクシー業者の中でも賛否両論あるようですが、安全に行うノウハウがあり、注意点をしっかり守って練習すればかなり有効で安全な手段となります。
 
 
今回のデモンストレーションでは、体重の違う人を揃えてみました。
 
写真の方は地域包括支援センターのHさんで、体重の軽い女性。そして、私が体重60Kgちょっと。他に体重90Kgの人と、プロレスラーレベルの115Kgの人!
 
写真では私がHさんを上げています。Hさんは軽いので私一人でも楽勝で上がります。降りる時はもっと楽です。
 
Hさんも写真のようにニコニコしています。「慣れると全然怖くない!」というご感想。
 
 
そして、次は体重90Kgの人に車椅子に乗ってもらい、私が上を引っ張り、小柄な女性のケアマネージャーさんに参加してもらい、車椅子の下を支えて上げてもらい、ゆっくりと安全に階段を上る事が出来ました。
 
体重90Kgの人を私と小柄な女性だけで階段を上げていくって大変な事だと思いませんか??それが出来てしまうのです。
 
 
ファイナルは115Kgの人が車椅子に乗り(本当は荷重オーバー)、90Kgの男性が上を引っ張り、60Kgの私が下を支えて見事に階段を昇りました。さすがに重かったけど(笑)。
 
100Kg超の方を2階に上げるには、通常、ガッチリした身体の男性が最低4人は必要です。場合によっては6人。
 
それを2人で上げる事が出来る可能性のあるが、この「車椅子昇降」というわけです。
 
見ていただいたケアマネさん達からは、「とても勉強になった」「目からうろこでした。参考になりました」「とても楽しかった」などの感想をたくさんいただきました。
 
 
しかし、この方法を安全に行うためには練習とコツが必要です。そして、原則的には2人体制で行う事。
 
我々の場合、状況でやむをえず一人で行う事もありますが、患者さんを階段移動させるという事はそもそもがリスクの高い事ですから、かなりの準備と調査と緊張感を持って行っています。
 
皆さん、これを読んだだけでは絶対にマネをしないでください!
 
 
今回ご協力いただき、写真のご提供をいただいた春日部市第4地域包括支援センターの皆さま、参加して下さった地域のケアマネージャーの皆さま、この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました!
 
 
 
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